Current Topics(2011)
スローカー・トロンボーン四重奏団 来日公演
1973年から長年に亘って世界的に活躍を続け今まで10回以上の来日を果たしているスローカー・トロンボーン四重奏団が、3年ぶりの来日ツアーとして、11/9〜12に名古屋、東京、滋賀で公演を行う。バロック・トロンボーンによるバロック期の作品から有名なオペラの序曲など、幅広いレパートリーを予定している。詳細は、プロアルテムジケのページまで。
(2011/11/5)
ディートマル・キューブルベックの2年振りのソロ・コンサート
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のトロンボーン首席奏者ディートマル・キューブルベック氏のソロ・コンサートが、10/14に東京で開催される。キューブルベック氏は、昨年のウィーン・フィルの来日公演では独奏者としてトマジの協奏曲の素晴らしい名演を披露した。今回はクラシックのトロンボーン協奏曲として最も有名な曲の一つであるダヴィッドのコンチェルティーノなどをとりあげる。また、ご子息でヴァイオリン奏者のトーマス・キューブルベック氏も参加し、初の親子共演も予定されている。共演するピアニストは、ウィーン留学を通じてキューブルベック氏と親交のある稲田愛子 氏。演奏会の詳細はイープラスのページまで。
(2011/9/23)
Trombone Index 開設12周年!
「ジャンルを問わないトロンボーンの情報源」Trombone Indexが、2011/9/19に開設12周年を迎えました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。演奏会・ライブ、イベントなどの更新情報は twitter、facebook でもご覧になれます。トロンボーンに関するコンサートやイベントなどの情報がありましたら、できる限り掲載したいと思いますので、お寄せください。お待ちしております。
(2011/9/19)
第6回仙台トロンボーンフェスティバル
2005年から始まった仙台トロンボーンフェスティバル、今年は震災の影響で開催が危ぶまれていたが、9/18に開催される運びとなった。トロンボーン本体やマウスピース、CD、小物が大集結するトロンボーン市場、被災地での活動の合間を縫って参加する自衛隊東北方面音楽隊トロンボーンアンサンブルや宮城県出身者で都内を中心に活躍する音大生などで構成する20人を越える大編成アンサンブルなどのコンサート、各種クリニックなどの盛りだくさんの内容が予定されている。詳細は、STP仙台トロンボーンプロジェクトのページまで。
(2011/8/21)
国内外のトロンボーン奏者による "A Song For Japan" プロジェクト
2011/3/11以後の東日本大震災の被災者支援のため各方面でさまざまな取り組みが行われているのは周知の通りだが、海外在住の日本人トロンボーン奏者や日本人メンバーを含む海外のトロンボーン・グループの呼びかけで展開されているプロジェクトとして "A Song For Japan" がある。このプロジェクトは、できるだけ多くのミュージシャンが積極的に独自のチャリティ活動を行うように後押しし、チャリティの輪を世界中に広げることを目的にしている。この一環としてバストロンボーン奏者でもある作曲家のSteven Verhelst氏がこのプロジェクトのために作曲した "A Song For Japan 〜 日本に捧ぐ歌" の無料での楽譜提供と演奏のYouTubeへの投稿の呼びかけ、"A Song For Japan" オリジナルのTシャツやステッカーの募金販売などを行っている。詳細は "A Song For Japan" のサイトまで。
(2011/7/11, 9/19)
郡 恭一郎 初のソロ・アルバム
シエナ・ウインド・オーケストラのトロンボーン奏者である郡 恭一郎 氏の初のソロ・アルバムとなる「ブラジリア」が5/27にリリースされた。吹奏楽のみならず、ムジカ・ムンダーナやトロンボーンアンサンブル "Colin"などのトロンボーン・アンサンブル、シエナ・ブラスなどの金管アンサンブル、さらにオーケストラへの客演、ジャズ奏者のビル・ワトラス 氏や原 朋直 氏などとの共演、バス・トロンボーンの堂本雅樹 氏との2トロンボーンズ・クインテットによるライブ活動など多彩な顔を持つ郡 氏らしく、イギリス、フランス、ロシア、イタリア、米国といったさまざまな国の作曲家による、中世のクラシック作品から20世紀のポップス作品までのジャンルにこだわらない選曲となっている。詳細はプロ アルテ ムジケのページまで。
(2011/6/30)
清水真弓×玉木 優 デュオ・リサイタル
慶應義塾大学大学院在学時にヨーロッパに渡りブラニミール・スローカー氏、クリストハルト・ゲスリング氏(ベルリン・フィル)などの薫陶を受けるという異色の経歴で、現在オーストリアで初の首席トロンボーン奏者としてリンツ・ブルックナー管弦楽団で活躍している清水真弓 氏と、20代で米国のミシシッピ交響楽団に首席トロンボーン奏者として入団後、日米で活躍し、現在 東京佼成ウインドオーケストラのトロンボーン奏者を務める玉木 優 氏によるデュオ・リサイタルが、8/5(金)に東京で開催される。欧米、別々の場で研鑽を積んで来た若手実力者である二人は、2009年に参加したサイトウ・キネン・フェスティバル 松本にて意気投合し、今回のリサイタルが実現することとなった。ベルリン芸術大学を拠点に数々の著名管楽器奏者の伴奏を手がけ、さらにベルリン・フィルの団員オーディションなどの公式伴奏者も務める沢野智子 氏によるピアノ伴奏も聞き物。詳細は清水真弓 氏のホームページまたは玉木 優 氏のブログまで。
オーストリアの吹奏楽団と共演する清水真弓 氏
東京佼成ウインドオーケストラの本間千也 氏(トランペット)と演奏する玉木 優 氏
(2011/6/30,7/16)
クリスチャン・リンドバーグによるチャリティー・ソロ・コンサート、大阪と東京で開催
「トロンボーンのパガニーニ」の異名を持つ世界的ソリストであるクリスチャン・リンドバーグ 氏によるチャリティーコンサートが、6/14大阪と6/20東京で開催される。要事前応募。入場時に災害被災地の音楽復興のための支援金を申し受ける。リンドバーグ氏は元々ノルウェー・アークティック・フィルハーモニック・オーケストラの指揮者として来日ツアーを行う予定だったが、オーケストラが東日本大震災に伴う福島第一原発事故を受けて来日中止を決めたため、本来のトロンボーンのソリストとして単身で来日することになったもの。会場も元々オーケストラ公演が予定されていた大阪はザ・シンフォニーホール、東京はオペラシティ コンサートホールという大ホールをそのまま使用。トロンボーンのソロ・リサイタルとしては異例の大ホールでの公演となる。詳細はプロ アルテ ムジケのページまで。
(追記)6/7現在、大阪公演は座席に余裕があるが東京公演は残席わずかだそうです。大阪公演は期日が迫っていますので、プロ アルテ ムジケのページをご覧の上、電子メールでご応募くださいとのことです。
(2011/5/12, 6/7)
大阪、長崎、宮崎、岡山の各地でのトロンボーンフェスティバル
この5月の連休には、大阪、長崎、宮崎、岡山の各地でトロンボーンフェスティバルが開催される。ゲストを迎えたコンサート、コンクール受賞者による記念演奏会、レッスン、クリニック、楽器展示など、それぞれ各主催団体による趣向を凝らした企画が予定されている。詳細は、各主催団体のホームページまで。
- 5/1 関西トロンボーン協会 第23回トロンボーンフェスティバル&第7回ワークショップ・コンクール受賞者による記念演奏会、東日本大震災で被災された方々に向けた全員合奏のご案内
- 5/3 第7回長崎トロンボーンフェスティバル
- 5/4 第6回宮崎トロンボーンフェスティバル in のべおか
- 5/7〜8 岡山トロンボーン協会 第12回トロンボーンフェスティバル
(2011/4/29)
トロンボーン・カルテット・ティンツの初CD発売記念コンサート・ツアー
トロンボーン・カルテット・ティンツが2/11に初のアルバム「スクエアダンス」をリリースし、それを記念して2/11東京、3/31浜松、4/8大阪、4/9三重、4/10和歌山、6/7東京(→4/2から延期)の各地でコンサートを開催する。トロンボーン・カルテット・ティンツは、中村友子 氏、尾山 碧 氏、小和田有希 氏、中村弥生 氏の女性4名により2004年に結成されたトロンボーン四重奏団で、第2回 トロンボーンクァルテットコンクール・イン・ジパングで優勝して以来、著名プレイヤーとの共演など活躍の場を広げている。浜松公演では名古屋フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者の田中宏史 氏、大阪公演では京都市交響楽団 首席トロンボーン奏者の岡本 哲 氏、さらに浜松、大阪、東京の公演はピアノの高良仁美 氏をゲストに迎える予定。コンサートの詳細はこちら、CDの詳細はこちらまで。
(2011/1/31,2/8,3/20)
スライド・ファクトリー2011、ヨーロピアン・トロンボーン・フェスティヴァル
2005年より2年ごとに開催されているスライド・ファクトリー ヨーロピアン・トロンボーン・フェスティヴァル、第4回目となる今回は4/14-17にオランダのロッテルダムにて開催される。この催しはオランダで活躍するトロンボーン・アンサンブルであるニュー・トロンボーン・コレクティヴ(New Trombone Collective)によって運営されており、今回も日本からの参加者を募っている。2年前の前回は総勢22名の日本人が参加したとのこと。
予定されているのは、超絶マルティ・インストゥルメンタリスト、ジェームス・モリソン、スウェーデンが生んだ世界随一のジャズ・ファンク・トロンボニスト、「赤ホーン」ことニルス・ランドグレンとオランダの伝統的ジャズコンボ、ハウディーニスの競演、フィラデルフィア管弦楽団首席トロンボーン奏者、ニッツァン・ ハロッズ、ムノツィル・ブラスの超絶トロンボーン奏者、ゾルタン・キス、一流トロンボーン奏者との朝のウォームアップ、驚愕・爆笑・感動のガラ・コンサート、オランダの歌姫 ニンケ・ラーフェルマンとのコラボレーション、ウィーン・トロンボーン・カルテット、 スローカー・トロンボーン・カルテット、スーパー・トロンボーン、ロッテルダム音楽院オーケストラ等によるコンサート、クリニック、ワークショップ、レッスン、スライド・ファクトリー作曲コンペティション(トロンボーン・アンサンブルのための作品のコンクール)、スハウブルク広場で全参加者によるコンサート、などなど。
詳細は http://www.slidefactory.nl/ 、日本語サポートは公式日本語窓口である品川 隆さんによるPDFまで。
(2011/2/7)
尚美学園大学トロンボーン専攻生による 第9回定期演奏会、中止に
演奏会情報に掲載の3/15(火)にさいたまにて予定されていた「尚美学園大学トロンボーン専攻生による 第9回定期演奏会」は、東北地方太平洋沖地震の影響で中止の措置を取る旨、主催者様から連絡がありました。どうぞ、よろしくお願いいたします。
(2011/3/14)
日本トロンボーン協会 第13回トロンボーン・アカデミー&フェスティバルは中止に
日本トロンボーン協会は、3/12(土)〜13(日)に東京にて予定していたトロンボーン・アカデミー&フェスティバルを、3/11に発生した東北地方太平洋沖地震の影響による会場被害のため、中止すると発表した。受講料・入場料の払い戻しは3/14以降に対応予定。詳細は、日本トロンボーン協会のホームページまで。
(2011/3/12)
日本トロンボーン協会 第13回トロンボーン・アカデミー&フェスティバル
日本トロンボーン協会では毎年恒例のトロンボーン・アカデミー&フェスティバルを3/12(土)〜13(日)に東京で開催する。3/13(日)のスペシャルコンサートには、メーターを振り切ったトロンボーンアミューズメントが話題のザ・トロンボーンアンサンブル マイナーズ が登場する。また例年の各メーカーの楽器展示・試奏大会「TROMBONE EXPO 2011 トロンボーン屋台村」や、「協会主催コンクール優勝者披露演奏」「トロンボーン・ピース・オブ・ザ・イヤー2011作曲賞披露演奏」「名演奏を聴く会」「名曲イントロ早押しクイズ」「第9回 "T-1バトル"」「第2回ハイトーン選手権」「全日本吹奏楽コンクール2011年度課題曲攻略講座」などの企画も用意されている。詳細は、日本トロンボーン協会のホームページまで。
ザ・トロンボーンアンサンブル マイナーズの練習風景
玉木 優&東京佼成ウインドオーケストラによるリムスキー=コルサコフのトロンボーン協奏曲
リムスキー=コルサコフのトロンボーン協奏曲は、著名作曲家が作曲したトロンボーン協奏曲としてトロンボーンの重要なレパートリーの一つであるが、この曲が2/9に日本を代表する吹奏楽団である東京佼成ウインドオーケストラの定期演奏会で取り上げられる。独奏は2010年から東京佼成ウインドオーケストラのトロンボーン奏者を務めている玉木 優 氏。詳細は東京佼成ウインドオーケストラのページまで。
(2011/1/31)
ヨハン・ドムス 氏 死去
Internationale Posaunenvereinigung(ドイツ語圏のトロンボーン協会)のサイトによると、ドイツのトロンボーン奏者 ヨハン・ドムス 氏が1/7に死去したとのこと。1923年生まれのドムス氏は1950〜1987年の期間、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にトロンボーン奏者として在籍、そのうち34年間もの間 首席奏者を務め、1955年に常任指揮者となったカラヤンとベルリン・フィルの黄金期を支えた。またベルリン芸術大学で教鞭をとり、オーケストラスタディなど教則本や自身の編曲によるアンサンブル楽譜を編纂するとともに、日本人を含む数多くの後進の育成に当たった。1990〜1992年には、Internationale Posaunenvereinigungの会長も務めた。ベルリン芸術大学でピアニストを務める沢野智子 氏の昨年3/4のブログには80歳を過ぎたドムス 氏の高齢ながら元気な姿が紹介されていた。慎んで哀悼の意を表したい。
(2011/1/30)
ジョゼフ・アレッシのソロでの初の来日ツアー
米国を代表するトロンボーン奏者の一人ジョゼフ・アレッシ 氏が、1/13〜16に名古屋、大阪、福岡、東京の各地でソロ・リサイタルを開催する。アレッシ 氏はニューヨーク・フィルハーモニックの首席トロンボーン奏者を約四半世紀に亘って務め、ソロやアンサンブルでも多数のCDをリリースするなど活躍し、さらにジャズのJ.J.ジョンソン氏やマイケル・デイビス氏のアルバムにも参加するなど多彩な活動をしている。過去にオーケストラや金管五重奏、トロンボーン四重奏などで来日しているが、今回はソロでの初の全国ツアーとなる。クラシックのトロンボーン・ソロの定番になりつつある曲を多数取り上げ、それらに完璧なテクニックと歌心をもって真正面に取り組んだ演奏が期待される。詳細はプロ アルテ ムジケのページまで。
(2011/1/1)