Current Topics(2023)

治田七海のソロCD

ジャズ・トロンボーン奏者の治田七海 氏とジャズ・ピアニスト松本 茜 氏によるCD「FOR MY LADY」が4/12に発売された。治田 氏は2001年札幌生まれ。13歳から酒本廣継 氏のライブに出演。バークリー音楽大学の協力によるジャズセミナー「北海道グルーブキャンプ」で最優秀賞を受賞し、2017年に米国ボストンへ短期留学(当時の映像その1その2)。Seiko Summer Jazz Camp 2019においても最優秀賞を受賞。2020年初めには東京に拠点を移し再度の米国留学の準備をしていたが、あいにくコロナ禍で見送らざるをえなくなった。しかしながらその演奏は音楽関係者の目の留まるところとなり、東京をはじめとする各地のライブハウスに連日出演、さらに自身がリーダーのファーストアルバム「Ⅱ」、今回のCD「FOR MY LADY」など複数のレコーディングに参加する運びとなった。2022年にも米国のジャズ・キャンプに参加。3年の延期を経て今秋から2年間 米国ミシガン州立大学への留学を予定している。アーティキュレーションを音色の変化でつけるなど既に多彩な表現を身につけているが、さらにジャズのさまざまな歴史的スタイルを習得した上での自身の音楽の確立を目指しているとのこと。CDでもその表現力が遺憾なく発揮されている。


 

(2023/6/30)


原田 靖 氏 死去

Swing Forest Orchestraのページなどによると、ジャズ・トロンボーン奏者の原田 靖 氏が3/30に80歳で死去したとのこと。原田 氏は「前田憲男とウィンド・ブレーカーズ」「THE KING(音楽監督:前田憲男、リーダー:猪俣猛)」「北村英治オール・スターズ」、自身のバンド「原田靖とシティ・スウィンガーズ」「原田やすしHIS GANG」などで活躍。スウィートなメロディーからダイナミックなアドリブまでこなす演奏と軽妙なトークで、ジャズ専門誌「スイング・ジャーナル」のトロンボーン部門の人気投票上位に長年にわたってランクイン。ファンクラブが結成され俳優の藤岡琢也 氏が会長をかってでた。また出身地である長崎県諫早市の教育委員会の依頼で作詞・作曲した「とっても大切なもの」は市民の愛唱歌となっている。健康上の理由でこの10年余り第一線から退いていた。慎んで哀悼の意を表したい。

1990年 日本武道館で開催されたAll Japan Jazz Aid '90から

THE KING(音楽監督:前田憲男、リーダー:猪俣猛)のコンサートから

(2023/4/23)


読売日本交響楽団トロンボーンカルテットのCD・楽譜発売と記念コンサート

読売日本交響楽団のトロンボーンセクションのメンバーである桒田 晃 氏、青木 昂 氏、葛西修平 氏、篠崎卓美 氏による読売日本交響楽団トロンボーンカルテットによるCD「Sinfonia」が5/10に発売される。コロナ禍によるオーケストラの活動縮小を補う自己研鑽として活動を始めたとのことだが、2021年、2022年に開催した公演が好評だったことから今回の運びとなった。篠崎卓美 氏による新たなアレンジを10曲収録。そのうちの何曲かの楽譜も発売される。CDおよび楽譜の詳細は風の音ミュージックパブリッシングのページまで。5/8深夜までの予約でメンバー4人のサイン入りCDを入手可。また東京では5/9に開催されるコンサートにて先行発売される。チケット予約はこちら

(2023/5/7)


日本トロンボーン協会 第22回トロンボーン・アカデミー&フェスティバル

日本トロンボーン協会ではトロンボーン・アカデミー&フェスティバルを3/19(日)に東京で開催する。

今回はコンサートにウォームアップ講座と全員合奏が加わった内容となる。ウォームアップ講座は日本のトッププレイヤーであり国内外で活躍する藤原功次郎 氏が担当、首都圏の音大生による日本トロンボーン学生連盟コンサート、日本トロンボーンコンペティションと日本トロンボーン学生音楽コンクール入賞者の披露演奏、トロンボーン・ピース・オブ・ザ・イヤー2023作曲賞演奏審査、さらにゲスト演奏としてトロンボーンクァルテット・クラールが出演する。

詳細は、日本トロンボーン協会のホームページまで。

(2023/3/1)